チーム医療の確立、他施設他大学との交流、教育システムの構築などを進めながら魅力ある新たな教室作りをしていきます。

滋賀医科大学 脳神経外科学講座ホームページ トップに戻る

脳神経外科学講座について

ごあいさつ

教授 野崎和彦教授 野崎和彦

平成20年に滋賀医科大学脳神経外科学講座に教授として着任後、講座の方向性を「明るく、前向きに、外向きに」と設定し、学生・研修医教育プログラムの充実化、臨床活動の拡大と新たな治療法の導入、研究の推進、海外との交流などを進めてきました。学生・研修医には、自主研修、臨床実習、3D映像システム、ハンズオンセミナーなどを通して脳神経外科領域の手術の素晴らしさを体感していただいております。臨床活動では、難治性血管障害に対する複合手術、悪性脳腫瘍に対する覚醒下手術、内視鏡を駆使した低侵襲手術を導入し、各種モニタリングを用いた合併症の低減を図っております。本年度からはハイブリッド手術室が導入されます。研究では脳動脈瘤、悪性脳腫瘍、てんかんなどの病態を細胞培養、動物モデルなどを用いて解析しております。滋賀県内では脳卒中診療体制整備のために滋賀脳卒中ネットを開設し脳卒中発症登録を推進しております。また、海外留学生を受け入れながらインドネシア大学などとの交流を深めております。

「なぜ脳神経外科ですか?」と学生に聞かれたときに、「ヒトのすべては脳にあり、移植・再生医療などの医療の進歩における最終かつ最も困難な臓器は中枢神経系、特に脳です。ヒトの根源に外科的、内科的、研究面で関わりたいと考えた結果、自然と脳神経外科を選択しました。」と答えています。手術場で開頭術を見て初めて拍動している脳を見たときの思いは今でも忘れることはありません。脳神経外科は、脳、脊髄、末梢神経を含むすべての神経系およびそれらに関連する骨、筋肉、血管などの疾病の予防、診断、手術を含む総合的治療、リハビリテーションなどに積極的に関与する医療専門領域です。脳神経外科専門医を養成するためには、予防、診断、治療の多方面からの臨床能力が必要で、単純な手術件数のみで脳神経外科専門医を評価することはできません。各患者さんに応じた外科的、非外科的治療法を開発し、適切に実践していくことが重要です。

開頭術は脳が初めて外界の空気に触れることになるのであり、できれば開頭術なしで治療できるのが理想です。但し、脳神経外科は、脳に外科的処置を行うことが許された唯一の科です。外科的手術を最終手段として、手術に真摯に向かうことが大事と考えています。悪性脳腫瘍は未だにコントロールすることは困難であり、新たな治療法が必要です。血管内治療や内視鏡手術はさらに発展していきます。また、脳神経外科では、顕微鏡手術の導入以降、脳機能温存、高次脳機能解明へと発展してきました。脳神経外科学という学問としてとらえると、中枢神経の再生研究、脳機能研究に最も近い診療科でもあり、基礎・臨床研究の世界が果てしなく広がっていきます。将来に向け、研究成果に基づいた安全で有効な新たな治療法の開発が必要です。

繊細で美しい顕微鏡手術、外科において体感できるチーム医療、ヒトの根源での最先端研究など魅力ある領域です。興味のある方は何時でも連絡してください。

平成26年8月吉日

滋賀医科大学医学部医学科脳神経外科学講座

教授 野崎和彦