滋賀医科大学 脳神経外科学講座

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頭部外傷

脳は外から順に、頭皮、頭蓋骨、さらにその内側にある膜 (硬膜、くも膜、軟膜)、脳脊髄液と、さまざまな組織で包まれ保護されています。外傷により急激に頭部に外力が加わると、これらのさまざまな組織、血管で損傷が起こり下記の外傷を生じます。
脳実質が障害されると、意識障害や運動麻痺等の後遺症をきたし、深部にある脳幹に損傷が生じると生命に危機が及ぶこともあります。
日本では近年、交通事故による頭部外傷は減少しつつありますが、高齢化に伴い転倒・転落による頭部外傷は増加傾向にあります。
当院では救急科と脳神経外科が協力しながら頭部外傷の治療を行なっており、脳神経外科では主として手術加療を要する頭部外傷の治療を担い、救命に努めています。多発外傷の場合はそれぞれの専門診療科と、後遺症に対しては地域の病院と連携を取りながら、退院・社会復帰に向けた支援を行っています。
代表的な疾患を以下に提示します。