
非交通性水頭症(閉塞性水頭症)
脳出血、脳室内・小脳腫瘍、先天的な脳室の奇形などで脳室が物理的に閉塞し、髄液の移動が阻害されると閉塞部より上位の脳室が拡大します。移動先がなくなった髄液の脳室からの吸収が増えると脳浮腫を起こします。移動障害が解除されなければ急速な経過で頭蓋内圧が上昇し脳ヘルニアとなり、意識障害、呼吸停止をきたし生命に危険が及びます。
診断は頭部CT, MRIで行い脳室の拡大と原因を確認します。病態によって脳室ドレナージ術、オンマヤリザーバー留置術、内視鏡に第三脳室底開窓術を行い、過剰な髄液を一時的に体外や頭蓋内の脳室外の空間に逃がす手術を行います。

脳腫瘍で髄液移動が障害され、拡大した脳室
